子ナシ夫婦の相続について考える【相続人は配偶者だけではないとうい問題が発生する】
日常生活からはかけ離れている相続ですが、肉親が亡くなった時に初めて体験する相続。
予備知識としてやんわりアタマにはいっていると役にたつことも?
子無し夫婦の場合、相続問題発生しがちなので遺言書の必要性を感じます。だって夫婦で築いた財産が、配偶者が全額相続できないなんて、今の法律間違っているとアタシは思います。
アタシは金融機関に勤めているので、他人様の預金や保険の相続手続業務に携わることがあります。
先日、とても不雑なケースの相続事例がありました。
相続って面倒くさくて大変。と思ったのでちょっと相続についてカンタンに説明したいと思います。
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さわりの表面的な簡単なことしか載せてませんのであしからず😝
相続とは
人が死亡した時に、死亡された人の財産(預貯金や不動産等全ての権利や義務)を親族が引き継ぐことをいいます。
被相続人とは
死亡した人のことを指します。
相続人とは
相続する親族のことを指します。
相続の基本
子供がいる一般的な家族形態の場合、配偶者 と子 が相続人となります。
アタシらみたいな子無し夫婦は、なぜか夫婦間で終了しないのです。
子供がいない夫婦の場合
配偶者 と親or兄弟姉妹が相続人となります。
通常、年齢的に親の方が早く亡くなるケースがほとんどだと思いますので子供がいない家庭は、配偶者 と兄弟姉妹 へ相続財産が引き継がれます。
配偶者にすべての相続財産が引き継がれるイメージありませんか??
旦那様に全部財産が引き継がれてもいいような気をするけど・・・なんで親兄弟にアタシの財産がいってしまうのか・・?
血のつながりは、日本の法律は重要視されています。明治時代、兄弟間で経済的な結びつきが強かった時代につくられた法律がそのままになっている?ともいわれていたりします。
相続配分は少ないものの血族に相続権が発生するので、たとえば今現在、両親とも健在なアタシが死亡した場合
旦那:3分の2 父:6分の1 母:6分の1
(6分の4)
この先、両親が亡くなった後、4人きょうだいのアタシが死亡した場合
旦那:4分の3 姉:12分の1 弟:12分の1 弟:12分の1
(12分の9)
こうなるわけですよ。
相続人が28人
今回、対応した相続事務は、配偶者が先にお亡くなりになられていて、子供がおらず兄弟姉妹が12人もいるケースでした。
その方のお母さんは20歳から26年間2,3年おきにずっと子供産み続けていました。ひとりも子供を産めなかったアタシとしては想像できないぐらいカルチャーショック。尊敬しかありません。
そして、その兄弟姉妹も先に亡くなっている場合は、その子供たち、甥、姪にあたる親族も相続人となります。このことを代襲相続といいます。
兄弟姉妹8人お亡くなりになられていたので、相続人が20人増えていました。
もっとやっかいなことに亡くなった兄弟の相続が終了していないまま、今回の相続が発生しています。そして甥姪にあたる方も亡くなっていたので、そのまた子供達にも相続権があるとういう、数次相続が発生していました。ここまでくると訳がわかりません。
結果、なんと相続人が合計28人いるというレアなケースでした。
相続の書類には全員の署名をもらう必要があります。こうなってくると個人のレベルで片づけることは難しいですね。
当事者の方々はもっと大変かと思われます。
お亡くなりになられてから5年以上経っておりました。
また、相続ってモメるんですよね。お金が絡むと人間って恐ろしい。
今まで仲良かった兄弟姉妹でも絶縁状態になってしまったり。
自分達は大丈夫と思っていても、そうなるケース多いらしいです。
アタシはそうはなりたくないし、ならないようにしたいです!
ま。そもそもそんな遺産なんてナイですけどね笑
マジメに遺言書の作成しとこうかしら。