37歳からはじまったタイミング法【子ナシ夫婦の不妊治療体験談】
当時は妊活なんて言葉はない、10年ちょい前のハナシ。
わたし達は結婚当初から子供がほしかったため、基礎体温をはかり排卵日付近にエッチしていました。
ダーは毎日仕事で帰りがおそく、平日のエッチは排卵日以外ありませんでした。
基礎体温
毎朝、目覚めてすぐ測る基礎体温。
グラフにすると一定の周期で変化します。生理の開始日から低体温が続き、さらに低体温の日があり、次の日から高温の日が続きます。
その下がって上がるその付近が排卵日。
排卵した時に精子があると受精しやすいので、排卵前にタイミングをはかるとよいとされていますが、実際どのタイミングで排卵が起こるかは個人差があるようです。
そんなまちがったタイミングをはかっていたこともあり、結婚して1年ぐらい経っても子供ができなかったのでダーのすすめで病院へ行きました。
一般的に妊娠をのぞむ夫婦がおこなう第1ステップの不妊治療法であるタインミング法からはじまります。
卵管造影検査
まずは私の不妊検査から、卵管造影検査です。
卵管が詰っていたり、狭くなっていたりいないか、卵管に問題がないかどうかを検査します。
卵管とは卵巣と子宮を結ぶ管のこと。
卵管に問題があると卵子を子宮までうまく運ぶことができなくなり、不妊の原因に。
月経の10日目までに行い造影剤を使用して腹部のレントゲン撮影する検査でした。
この検査により卵管が拡張され、卵管の通過性がよくなり妊娠率が上昇するといわれています。
フーナーテスト
そして次は、彼の精子のフーナーテスト。
排卵日付近にセックスして翌日に病院へ行き、子宮の頸管粘液を採取し精子が進入できているかを調べる検査です。
採取したダーの精子を顕微鏡で見せてくれました。
ふたりとも特に目立った問題は検査の結果ありませんでした。
タイミング法
タイミング法とは、排卵日にあわせてセックスする治療法です。
基礎体温を記録して病院で超音波検査で卵胞の大きさを調べながら、そろそろ排卵かもというタイミングで排卵検査薬を使って排卵日を予測します。
排卵直前は黄体形成ホルモン(LH)が大量に分泌され、排卵検査薬に陽性反応がでます。
生理がこなかったので、妊娠検査薬で検査してみたら陽性だったので、その後、病院でも診てもらい妊娠確定。
でも2回目の定期検査の時、心拍の確認がとれず妊娠9週目で流産しちゃいました。
流産するなんて思いもしていなかったので、しばらくは立ち直れず・・。
わたしのお腹の中に芽生えたちいさな命。
妊娠9週目といえどもわたし達のあかちゃんはあかちゃん。
人が死ぬのと同じ感覚。
当時はまだ37歳、楽観的でポジティブなわたしは1回妊娠できたので、次も妊娠できると信じていました。
流産してしまうと子づくりは少しお休みしないといけません。
その後、仕事が忙しくなり定時に終わらなく通院できなくなってしまったのです。
数ヶ月後に仕事がおちつき不妊治療ができるようになりましたが、ちょうどその頃から基礎体温が乱れ始めてしまいました。
卵子の老化です。
妊娠のタイムリミット。
そんな情報はまだ10年前は浸透しておらず、ちょうどその辺りぐらいからメディアなどで持ち上げられ知られるようになったのはないかと思います。
基礎体温が崩れ始め、今までのような周期できちんと排卵がこなくなりました。
クロミフェンという排卵誘発剤を服用して、不妊治療法の第2ステップ「人工授精」に変更です。
もうすでに39歳を過ぎていました。
年齢にもよりますが一般的にタイミング法をおこなって妊娠できる確率は20%ぐらいといわれてます。
排卵した時に精子があると受精・着床・妊娠。
生命の誕生はこうすればできるできないの世界じゃなく神のみが知る神秘的なこと。
初めは、あかちゃんがそのうち訪れると夢見心地で、たのしかったタイミング法。
妊娠を期待しては生理がくるたび落ちこむの繰り返し。
そうなるとタイミングでするエッチは、お互いあせりだったり任務になってきました。
振り返ってみるとアタシ達は子供ができない星まわりだったのかな。