子ナシ夫婦の体外受精体験談【不妊治療を43歳でやめました】
子どもができなかったわたしの不妊治療体験談を伝えることによってダレかのナニかのお役にたてればいいなと思いながら書きます。
その後もタイミング法そして人工授精を何度かやりましたが妊娠できませんでした。
かすかな望みをたくして・・体外受精にステップアップしたのは41歳。
電車で30分ほどの距離にある不妊治療専門のクリニックに変えました。
みなとみらい夢クリニック。
夢を託して通っていました。
体外受精するには周期にあわせて月に5.6回は病院に行かなければなりません。
フルタイムで仕事をしていたので、上司に理由をはなして月に数回、遅刻、早退、休暇をみとめてもらえるようお願いしました。
初診予約2ヶ月待ち。
そして初診日当日は夫婦で血液検査をして、いろいろな数値や抗体などを調べました。
卵巣年齢の指標になるといわれている、抗ミューラー管ホルモン(AMH)というものがあります。
抗ミューラー管ホルモン(AMH)
卵子は産まれたときは約200万個ほどあるといわれています。月経がはじまる頃には約20~30万個。30代半ばには2万~3万個しかなくなってしまいます。この卵子の残存数を調べるAMH検査。
このホルモンは、卵巣内にある未熟な卵胞から分泌されているため、この値が高い=妊娠の可能性のある卵子を含んだ未熟な卵胞が多いということになります。逆に低い=卵胞が残り少ないということになりますが、卵子の質や妊娠率を表すものではありません。したがって年齢が若いと数値が大きく、年齢とともに減少します。
検査結果 0.1未満
FSH(卵巣刺激ホルモン)
排卵をうながすホルモンで月経3日目に測定した数値を基準とします。
それだけこのホルモンをださないと排卵しない、脳からの伝達は過剰値なのに、それでも実際、排卵がおこっていない。とういう卵巣機能の老化がすすんでいたのです。
体外受精(IVF)とは
排卵した卵子を採取し、体外で受精させ、培養してから体内にもどす治療法です。
排卵を誘発する方法や、受精させる方法は、ひとりひとりによって異なります。
一般的な流れとしては
- 排卵誘発
- 排卵・採精
- 受精
- 胚培養
- 胚移植
- 黄体補充療法
卵巣機能の老化が始まっていて周期が乱れていたので、通院してやっと半年後に初めての体外受精をしました。
期待はしないようにしていましたが、ちょっとだけ期待しました。
ざっくり治療費について
アタシが通っていたクリニックの場合。
- 通院のたび血液検査で1万円弱
(たまに保険適用で3千円ぐらいの時もありましたが、そういう場合なぜか次回の診療費が高かったので、平均すると結局そのぐらいの目安でした。) - 採卵(排卵した卵子を採取すること)で5万円
- 受精させて12万円(受精しなくても)
- 胚移植で25万円
※回数によって違ってきます。
不妊治療は保険適用外なので高額な治療費がかかります。
金銭感覚がマヒしてきます。
はじめはいくらお金がかかってもいいから子供がほしい。という意気込みでした。
5回目の採卵の時、受精させた後、培養する段階で成長しなくなり胚移植までいかなかったことがありました。
やはりそうなるとメンタルは大ダメージ。メンタルもどん底だったのに、失敗だったのに、12万円の請求・・・。
卵子が毎月とれなかったので1年間ちょっと通院しましたが、採卵6回、胚移植できたのは3回だけでした。
卵巣機能がわるかったので、卵子が採れただけでうれしがる自分がいました。
いつもホルモン値の数値が悪くて、落ちこみに病院へいっているかのような状態。
はじめて体外受精できた後、ホルモン値の血液検査に病院へいったその時だけ唯一ワクワクした気持ちになれた通院日でした。
人工授精をはじめた頃から精神が病みはじめ、体外受精にステップアップしはじめてからも子供ができないことが本当につらくて、毎日のように泣いていました。
仕事しながらの通院にも、自分の体にも、すべてにおいて限界を感じ、43歳になったちょうど6年前の夏「もう子供はあきらめよう」と決断しました。
若者たちに伝えたいこと
今の若い女子に声を大にしていいたいです。
早く子供を産もう!
早く結婚して、早く子供産んでほしい。
今の時代は晩婚がすすんでいますが、ひと昔前、大半がそうだったように20代での出産・育児が理想だと思います。
もちろんでも
それだけが人生すべてじゃない。
子供を産むことだけをスポットにしちゃいけないし、するつもりもなく。
ふたりぼっちの人生を満喫するも素敵な生き方である。
ふたりの生活は毎日たのしいです。
現在はとても満足した日々をおくっています😘
不妊というツライ経験を通して学びも多々ありました。